2009年11月04日

MOTHER

映画『母なる証明』を観てきました。
ポン・ジュノ監督、またまた映画史に残る名作を作ってしまいました!

正直、最初予告編を観た時は、そのタイトルからして
「ポン・ジュノも母親モノか〜、感動路線か〜」と思ったものです。
しかし、やはりポン・ジュノ監督作を外すことはできるはずもなく、
何より、画面から伝わってくる不穏な空気が、
この映画が単なる「感動モノ」とは一線も二線も画していることを如実に伝えていて
不安を抱えながらも劇場に足を運んだわけですが、
いやー、ポン・ジュノ、やっぱり間違いないっす!

ストーリーをざっくり説明すると、ある町で起きた殺人事件、
その容疑者として逮捕された障害を持つ息子の無罪を晴らすべく奔走する母親の姿を描いた作品といったところですが、
ストーリーが進むにつれて(これは『殺人の追憶』でも見られたけど)
登場人物の仮面がベリベリと剥がされてゆく訳です。
誰もが光も闇もその中に抱えていることは当然ではあるけれど、
「母子愛」をひとつの大きなテーマに持ってきたこのような作品でそれをやっちゃうのが
ポン・ジュノのえげつなさであり、
全てを忘れて踊り狂うショットを撮ってしまうところなどは、
それが果たして人間に対する「慈愛」から来るものなのか、
それとも「悪意」(締念)から来るものなのか計り切れないところがあり、
それがポン・ジュノとこの作品の底知れなさをさらに強調する。
ポン・ジュノそのものがサスペンスだよ!w

「闇」と「底知れなさ」と言えば、
この作品における「闇」の描き方がまたすごく怖かった。
思わず目を背けたくなるような「闇」の恐怖。
だが、その底知れない「闇」の中で蠢いているのはオバケの類いではない。
人間が蠢いているのだ!

そんな人間の蠢きがどのようなドラマを紡いでいくのか。
それはぜひ劇場で見届けてください!

あ、それとこの作品はあのウォンビンの復帰作ということで、
劇場にも韓流オバさまと思われる方々が大勢いらっしゃってました。
彼女たちがこの作品をどう観たか、
いわゆる「韓流ドラマ」とは全くベクトルの違う作品であり、
そこはとても興味があります。
世間では「韓流(笑)」という空気があるのも事実です。
僕自身もいわゆる「韓流ドラマ」「韓流スター」にはまったく興味がありません。
正直「韓流(笑)」の側です。
でも、この作品でのウォンビンの演技を観て
僕は自分の不明を恥じています。
僕らには「韓流」を笑う資格はない。
ウォンビンと同世代の日本人俳優で、これほどの演技ができる人がどれだけいるか。
ちょっと思い浮かびませんよ。
参ったね。




posted by キョー at 23:08 | TrackBack(0) | 映画 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2009年10月18日

悲しくてやりきれない

元フォーク・クルセダーズ、サディスティック・ミカ・バンドの加藤和彦が亡くなった。しかも自殺だそうだ。まったくなんて年だろう、今年は。
『イムジン河』が、「韓国と北朝鮮を隔てる河である」という本来の意味だけにとどまらず、ある意味「河」がそこかしこに偏在し、人々が隔絶され孤立させられている今だからこそ、加藤和彦には歌い続けてほしかった。歌が世の中を変える事は有り得ないが、この歌を聴くたびに、それでも孤立を乗り越えてゆきたいという願いにも似た何かが僕の中には宿るのだ(それこそ映画『パッチギ!』のように!)。



この時の加藤和彦は本当に嬉しそうな、幸せそうな顔をしていたのに…。
ご冥福をお祈りします。
posted by キョー at 17:54 | TrackBack(2) | 音楽 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2009年10月12日

East and West

日本が誇る二大ガッカリ知事がまたまた色々と物議を醸しています。
まず石原慎太郎くん。

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石原知事、五輪招致150億円「痛くもかゆくもない」

 16年夏季五輪招致で敗れた東京都の石原慎太郎知事は9日の定例記者会見で、税金100億円を含む招致活動費150億円について「財政再建の余剰分であり、東京の財政は痛くもかゆくもない」「余剰分で夢を見ようと思って(招致活動を)やったのは間違いじゃない」と述べた。
(asahi.com)
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まったく何様なんでしょう、この人は。それ都民の税金なんですけどね。
「夢」もいいけど、今ある現実をなんとかしてくれっていう人も多かったと思うんですが。
まぁ都知事就任の時、「なにがムダって言ったら、まず福祉だ」とのたまい、福祉予算を次々に削ってきた人ですから、そんな発想はまったくないんでしょう。まったくガッカリな知事です。

あー、あと今回の五輪招致活動には多くのアスリートが参加していましたね。これもガッカリ。なにやら最近は「日の丸を背負って」「日本を背負って」という勇ましい言葉を好んで使う彼らですが(ちょっと前までは「楽しみたい」と言う人が多かったんですが、隔世の感があります)、彼らはその「日本」を構成している人々の生活の苦しみまでは想像が及ばないようです。

さて次は橋下徹くん。

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橋下知事、批判メールの女性職員に厳重注意

 大阪府の橋下徹知事は8日、全職員に一斉送信した知事メールに対し、批判する返信をした保健所勤務の40歳代の女性職員と、上司の所長(管理監督責任)を厳重注意処分にすることを明らかにした。

 橋下知事は1日夜に全職員に送信したメールで、府が約380億円の損失を被った紀の川大堰(和歌山市)事業を巡り、「恐ろしいくらい、(職員の)皆さんは冷静です。民間なら、組織あげて真っ青ですよ!」などと、公金に対する意識の低さを指摘した。

 これに対し、この職員は「このメール配信の意味がわかりません」「文も論理的でなく、それなりの職についている人間の文章とも思えません」と知事に返信。「愚痴はご自身のブログ等で行ってください」「(この)メールを読む時間×全職員の時間を無駄にしている」などと記した。

 橋下知事は府庁で報道陣に対し、「上司に対する物言いとして非常識。民間ならあり得ない」と怒りをぶちまけ、「府民の代表に物を言っている自覚が足りない。どこかでけじめをつけなければいけない」と、処分の理由を説明した。
(yomiuri.online)
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この他にも「オマエ呼ばわりするメールもあるんですよ!考えられます?」などと吠えていましたね。いや、そりゃオマエ呼ばわりはいけません。
でも橋下くんも確か「クソ教育委員会」とか言ってませんでしたっけ?そう考えれば府知事を「オマエ」呼ばわりした府職員は、橋下府政の忠実な体現者とも考えられるわけです。自分が言われたら怒るなんて、器が小さくありませんかね?

そもそもこの知事と職員のメールは、批判や意見も大いに結構、「組織の風通しをよくする」という名目で始まったはずですが、実際にちょっと意見するとこのように大々的にメディアに晒されるわけで、これじゃ意見なんかする人はいなくなるんじゃないですか。
事実メール内容を晒された人は少なくとも「オマエ呼ばわり」はしておらず、「メールを読む時間がムダだ」と言っているだけです(これも「ムダ削り」に邁進している橋下府政の忠実な体現者とも言えなくもありません)。率直に言えば「キレるポイントがわからない」。少なくともメディアに晒さず、内部で処理すべき問題でしょう。

そして「民間なら有り得ない」という橋下くんお得意の「民間なら」論が展開されてる訳ですが、公の場で「クソ」呼ばわりする事こそ民間では有り得ないでしょう。「クソ」呼ばわりが橋下くんの「民間なら」論に照らして「アリ」だとするなら、「オマエ」呼ばわりだって「アリ」じゃないですか?て言うか「クソ」と「オマエ」を比べたら、「オマエ」の方がまだ若干いいかも、というのが僕の感想です。
そしてトップに意見するのが民間では有り得ないと言うのなら、それはその民間企業の方が間違ってるでしょう。なんでもかんでも「民間が正しい」という妄想は程々にしたらどうですかね。

posted by キョー at 12:16 | TrackBack(0) | 時事 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2009年09月02日

未来は僕らの手の中

総選挙が終わりました。
結果は大方の予想通り民主党の圧勝。
自民・公明両党は(「やっとかよ」と思わなくもないけど)歴史的な惨敗を喫し、政権交代がいよいよ実現しました。

時代は動きました。
民主党は労働者派遣法、後期高齢者医療制度、年金制度、郵政民営化などの見直し、母子加算の復活などをマニフェストで謳っています。
これはぜひ早急にやっていただきたい。
しかし、不安もあるわけです。
民主党議員の中にはこれらマニフェストに謳っているはずの政策に公然と反対の意志を表明している人もいる訳で。
労働問題、福祉だけでなく憲法・安全保障分野に関しても同様です。
あまりにも党員の間で考え方に開きがある。
これに社民党が入ってくる訳だから
はっきり言ってカオスです。

社民党は大丈夫なのでしょうか。
同党は僕自身の考え方に非常に近い政策を打ち出しているので
大いに期待したい部分もあるのですが、
やはり現実に民主党政権に参加するとなると
どうにも無理があるんじゃないかと思わざるを得ません。
獲得議席が7という中で発言力がどれだけあるのか、
党是と連立政権参加という現実の狭間で
社民党が何をどう選択していくのか。

だいたい何故民主党なのか。
何故社民党と共産党はくっつけないのか。
政策傾向から言えば社共合同の方が遥かに自然に思われるのですが。
両党の意地の張り合いだか何だかは
日本のリベラル運動にとって大変な損失だと思う。
志位と瑞穂はいい加減チュウしちゃえよチュウ、と願っているんですがね。

さて、日本の政治はどれだけ変わるか。
気になるのは、この間、民主党が脱・官僚、脱・霞ヶ関を謳って、
いわゆる霞ヶ関的なるものに対しさかんに攻撃を行っていることです。
また「ムダを削る」とも言っています。
これはかのコイズミ・ムーヴメントの悪夢と軌を一にするもので、
なんとなく、官僚は良くないよなとか、ムダ使いはそりゃダメだよなとか、そういった「気分」には非常に訴えるものではあるけれど、
官僚制度の何がどうダメなのか、
「ムダ」って例えばなに?とか、
色々と疑問点はあるわけです。
全国各地に目を移せば、福祉とか公的保障分野を「ムダだムダだ!」とガンガン削る橋下的な政治家が隆盛を誇ってるわけで、
ここを一歩違えると悪夢はこれからも続いてく事になりかねず、
今後も引き続き注視して見ていく必要があると思います。

悪夢を終わらせること。
悪夢を終わらせる権利は僕らの手の中にあると実感できること。
それこそが今回の政権交代の意義であるべきだと思っています。










posted by キョー at 21:07 | TrackBack(0) | 時事 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2009年08月30日

Wouldn't it be Nice

期日前投票行ってきました。
うちの選挙区は自民党、民主党、幸福実現党が候補者を立てています。
これが非常に悩ましい。
カルト右翼政党の幸福実現党は最初から選択肢に入りませんし、
このような社会状況を作り上げた自民党も話になりません。
で、こりゃ民主党一択だな…とどんな候補者なのか調べてみたら、
よりによって改憲派…。
元々民主党にはどうしても不信感を持ってるんだけど、
それでもせめて護憲派なら(もちろん他の政策も見た上でですが)入れようと思ってただけに残念。
人生初の白紙投票となってしまいました。

巷でもてはやされてる「二大政党政治」になっても
これじゃ選択肢も何もあったもんじゃないと改めて思ったり…。

で、比例は共産党に一票。
ほんと共産党の議席がこれ以上減るとヤバいんで。
民主党に入れようと考えてる人も、
まぁ民主党はもう勝つと思うんで
比例ぐらい共産党に入れてやって下さいよ。
今の政治状況にカウンター入れられる力と
しつこさを持ってるのは
共産党くらいだと思うんで。
だってこれだけ「党名変えたら?」と言われて
頑として変えないなんて相当なもんですよ?w
志位和夫が共産主義の夢をしつこく見てるうちに
世の中が一周回って「蟹工船」が売れまくったり
マルクス本がじゃんじゃん出ちゃったりしてさ。
訳わからんパワーがあるw

さて日付が変わって今日はいよいよ投票日です。
4年前、全てが変わってしまったあの日以来、
最悪のデッドエンドに向って深くアクセルが踏まれたあの日以来、
あらゆるモノを奪われ続けてきた私たちが待ちに待った日。

選挙行ったってどうせ変わらないなんて言うなよ。
面倒くせぇなんて言うなよ。

ちょっと投票所に出かけて行って、ちょっと紙に書きゃいいだけなんだぜ。
それだけで、この息の詰まるような社会がガラリと変わるかもしれないんだ。
こんな素敵なことってあるかい?

選挙、行こうぜ!





posted by キョー at 01:14 | TrackBack(1) | 時事 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2009年08月24日

幸せってなんだっけ?

麻生総理が「結婚資金が足りない若者が多く、婚期の遅れから少子化につながっているのではないか」という学生の質問に対し、「金がないなら結婚するな」と発言したり、舛添厚労相が派遣村の件に関し「大字な税金を怠けている連中に払う気はない」と発言したり、トップの連中がこんな体たらくじゃ、自民党の貧困問題や社会福祉に対するスタンスがよく分かるというものです。

まぁ今までだって十分わかってたつもりだけど、投票日が間近に迫って来たこの期に及んで、こんな事を改めて言えちゃうんだもんなぁ。根深いですよ、これは。
で、また未だに貧困問題は自己責任、頑張りゃなんとかなる!と思っている人も結構いたりするんだよね。頑張ってなんとかなるのはごく一部ですよ。たとえみんなが同じように頑張れたとして(頑張れるわけないんだけど)、でも零れ落ちる人は必ずいるわけで、それがあなた方の好きな「自由競争社会」でしょうよ。
で、構造改革や新自由主義経済によってそれが更に加速されたと。僕は前回総選挙で熱狂的に小泉自民党を支持した人たちを許せない思いがどうしてもある。いまだに。そういう意味では自己責任だけどさ。でも、支持なんかしてない俺らまでとばっちりを受けちゃうっつうのが何ともね。それが民主主義ってもんだけど。あぁ!素晴らしき世界!難しい。民主主義って。でも、投げ出しちゃいけない。今の民主主義がベストかは分からないけれど、悩んで粘って手放さないだけの価値があるって僕は思っています。
で、今度は民主党らしいんだけど、前回の小泉に行ったある種の「熱狂」のようなもの、「空気」のようなものが、そのまま民主党にスライドするだけじゃ全く意味がない。対象が変わっただけじゃ何も解決しない。「空気の暴走」は近い将来、また繰り返される。
「思考停止」ではなく面倒臭くても「考えつづける」こと。どんなに「政治になんか興味ない」「分からない」と言っても、近代社会に生きている限り「政治」から逃げることはできない。どこにいても「政治」はあなたを絡めとる。だからこそ、僕らは少しだけ立ち止まって、考えなきゃならない。「幸せってなんだっけ?」と。僕らの幸せを最大限にするために、どんな政治を望むのかを。自殺者3万人超の国が幸せな訳がないのだから。

さて、断末魔の自民党でありますが、HPを見ればこれでもかというくらいのネガキャンを展開しています。保守右派の人たちの好きな言葉を借りれば「品がない」w
美しい国、日本の政権を担っている政党のやることか?金輪際「美しい、奥ゆかしい、凛とした日本」について語るのはやめなさいw
posted by キョー at 16:41 | TrackBack(0) | 時事 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2009年08月21日

国旗はためく下に

民主党が日の丸を切り刻んだ上で2枚重ねにして
民主党党旗として掲げた事が話題になっています。

いやはや、なかなか独創的というか
DJ的というか、DIY精神に溢れているというか、
アナーキーですなぁ。
卒業式で「日の丸を掲げろ、君が代を歌え」と監視しにまで来たり、
「教室にも日の丸を掲げろ」と意気盛んな民主党議員も多い中で、
僕は今回の事件?の方に喝采を送りますけどね。

たかだか「旗」じゃん?
敬意を払えとか
あきれ果てた所業、根性が腐り切っている(by津川雅彦。それにしても
彼のブログはネトウヨそのまんま。実に興味深い)とか
はぁ…、めんどくさ。
敬意を払うか払わないかはこちらの勝手でしょ。

自称中道というか無党派層っぽいブロガーなんかも
「好き嫌いは別にして、最低限の敬意は払うべき」なんて
物わかりのいい事言っちゃってる人多いし。
たかが「旗」に「敬意を強制される」事が気持ち悪いんですけど…。「べき」とかなんとか言っちゃってさ。
日の丸が好きとか嫌いとかじゃないんだけどな…。
「敬意」を強制するなら、
それじゃあなたたちの嫌いな北朝鮮と一緒じゃん。

「違和感」を表明することも許されないような空気。
まぁ今回の件はそんな高尚なもんでも何でもないんでしょうけど、
「日の丸」や「君が代」の周辺にはそんな空気が蔓延している気がしてなりません。
そういうのが嫌なんだけどな。

メキシコ五輪でのブラックパワー・サリュートとか
ギター1本でアメリカ合衆国国歌をズタズタに切り刻んでみせたジミ・ヘンドリックスに共感する身としては。

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メキシコ五輪:ブラックパワー・サリュート



The Star-Spangled Banner / Jimi Hendrix





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2009年08月10日

罪と罰

ここ数日というもの酒井法子の覚醒剤疑惑に日本中が踊りまくっています。
僕自信も非常に大きなショックを受けています。
過去、酒井法子のファンであったことはないけれど、
やはり世間で言われているように、
酒井法子には「清純派」というイメージがあったし、
こんな覚醒剤とかからは最も遠いところにいるイメージというか、
考えられなかった訳ですよ。
クラブに出入りしていてDJまでしてたとか、
レイブにも参加してたとか、
タトゥー入れてたとか、
今回の事で初めて知った訳だけど、
それを知ってたとしても「へぇー、以外とワイルドな一面があるんだね…」と思いはしても「ジャンキーなんじゃね?」と短絡はしなかっただろうし。
「だってノリピーだよ?」って、それくらいの存在な訳です。僕らの世代にとっては。
とにかく「酒井法子」と「覚醒剤」というのは、
とてもじゃないけど結びつくものではなかった。

さて、どうなんですかね。真相は。
不自然な事がとても多い。
最初、夫とともに職質受けた際に迎えに来た知人てのは誰なんだ?とか、
「逃げてたわけではなくて、動揺してどうしていいか分からなかった」というような事を言っているみたいだけど、
いやいや、覚醒剤反応が消えるまで逃げてたんでしょ?最初からそのつもりで手際よく衣類とかカップラーメンとか買い込んだんでしょ?とか、
山梨の携帯電波の件は何?とか、
実際はどこにいたの?誰といたの?とか、
子どもを知人に預けたとか、50万送金したとか、
わかってる範囲で事件全体を俯瞰してみても、とても1人のアイドルが全てやったとは思えない手際の良さです。
酒井法子の供述内容が報道されるたびに、「よく言うよ」と思ってしまうし、
起訴できるか微妙なんて言われると「うまく逃げたもんだ」と思う。

ここでいったん話題を変えます。

さて、いよいよ裁判員制度が始まりました。
この裁判員制度、僕は前から疑問を持っています。
なんか「より市民感覚に沿った司法実現のため」なんて事が言われていますが、
現在の司法の問題が「市民感覚に近いか否か」という事にあるとは僕は思いません。

・「人質司法」(自白しないと拘留期間がどんどん長くなる)
・「密室司法」(取り調べ室は密室であり、内部での取り調べでの過程が外部からはわからない)
・「代用監獄」(被疑者を拘置所ではなく、警察内部の留置所に拘留することにより長時間・連日の取り調べが可能)

これら日本の前時代的な司法の現実こそが問題であり、
またそこから生まれる「冤罪」こそ問題だろうと思うのです。
(詳しくはこことかここ

裁判員制度は冤罪の歯止めとなるでしょうか。

司法の大原則に「疑わしきは罰せず」とか「疑わしきは被告人の利益に」とか
「たとえ100人の真犯人を逃そうとも、1人の無辜を罰することなかれ」
といった考えがあります。

翻って今の日本はどうでしょう。
メディアも文化人も一般市民も「推定無罪」なんて言葉にまるで無頓着であるかのように
「疑わしきは罰するべし!」と声高らかに叫んでいるのが現実です。
これこそが「市民感覚」であるとするならば、
まさにこれからの日本は厳罰化の方向へ進むだろうし、
冤罪のバーゲンセールになりかねません。

「冤罪被害者になること、これほど恐ろしいことはない」(by ライムスター宇多丸)

さて、話は酒井法子の事に戻ります。
酒井法子関係の報道を見ても「推定無罪」の原則は無視されています。
「覚醒剤を使用した」と自白しても、自宅からDNAのついた吸引器具が見つかっても、
罪が確定する訳ではありません。
それなのに、誰も彼もがまるで酒井法子が極悪人であるかのように叩く。
そして、前半でも書いたように
その報道を見ている僕もまた…。
まったく最低のクズ野郎です。
エラそうな事を書いているわりに、このザマだ。

でもだからこそ裁判員制度の行く末を案じるのです。

まとまらないエントリーになってしまいましたが、
今日のところは以上です。


posted by キョー at 21:23 | TrackBack(0) | 時事 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2009年07月22日

世界の終わり

今日は衆院解散・総選挙の事でも書こうかと思ってたのですが、
それどころではなくなってしまった。
またもや訃報…。

アベフトシ、急性硬膜外血腫のため43歳で逝去

まったく、なんて年だろう。

ミッシェルガンエレファントというバンドは、
ある時期、日本で最もカッコいいロックバンドのひとつだった。
確実に。
カッコいいロックバンドってのは、現在の日本では数少ないのだが、
確実にその中のひとつだった。
そして、確実に世界中で最もカッコいいロックバンドのひとつだった。

90年代に青春を過ごしたロック好きで
彼らに心臓を打ち抜かれたヤツはとても多いだろう。

バンドブームはとうの昔に去り、
「渋谷系」の残り香がまだ微かに漂っている中で
彼らは登場した。
三つボタンの細身のスーツを粋に着こなし、
攻撃的なロックンロールを奏でる4人組。
それでもそんな彼らの楽曲の中ではかなりポップなデビューシングル、
『世界の終わり』で聞かれる印象的な「グギャギャギャギャー」という
ギターカッティング。
そのカッティングの主がアベフトシだった。

日本の音楽シーンにロックンロールの狂乱と熱を切り刻もうとするかのような、力強く歪んだ「グギャギャギャギャー」というカッティング。

彼のギターは明らかにミッシェルガンエレファントの武器だった。


『スモーキン・ビリー』/THEE MICHELLE GUN ELEPHANT

上の映像を見れば、当時の狂乱と熱を感じる事ができるはずだ。

もう絶対ない。有り得ないだろうと思っていた彼らの再結成。
アベフトシの突然の退場により、
微かな望みすら完全に失われてしまった。
それだけ彼は唯一無二の存在だった。
残念でならない。



posted by キョー at 21:37 | TrackBack(0) | 音楽 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2009年07月13日

Voices and Choices

昨日行われた都議選は大方の予想通り民主党が議席を伸ばしました。
都議会の民主党なんて石原べったりだったけどさ。
今回の都議選では政権交代へ向けての前哨戦という位置づけが
大きなウェートを占めた訳だけど、
それでも少なからず対石原都知事という色を出してもいる訳で、
そういう意味でこれから民主党がどういった都政を行っていくか
注目していくつもりです。
とは言え、今までの親石原としての都議会民主党の総括は、恐らくまったくなされていない訳で、
どうにも信用できない訳ですが。

自民党は思ったほど議席を減らさなかったなという印象です。
とは言え、それは「最悪よりはちょっと良かった」という程度で、
自民党にとっては何の救いにもならないでしょう。

最悪だったのは共産党です。
議席を大幅に減らしました。
都議会や、国政の混乱、生活における不安・不満は共産党にとって追い風にはならなかった。
参院選に続いての大敗になった訳です。
このご時世に共産党が伸びないというのは
共産党の戦略に何か決定的な欠点があるのではないか。
僕個人としては共産党に共感する部分は非常に多い。
いいことも言っている。
選挙になれば、共産党に入れる事が多い。
だけど、なにしろクソ真面目すぎる。
共産党のビラを見てもなんも面白くない。
真面目に真面目な事を書いてあるだけだ。
志位氏の演説も聞いた事があるが
真面目に真面目な事を言っているだけだ。
ワクワクしないのだ。
ドキドキしないのだ。
思わず拳を握りしめるような、気持ちの高揚がないのだ。
面白くない、夢のない、ただただひたすら真面目な話など
誰も聞かない。
拷問のようなものだ。

共産党には是非「アピールする」という事を研究してほしい。
せっかくいい事を言っているのに、
それを届ける事ができないのは大きな損失だ。

そして、公明党ですよ。
まさか、まさかの議席増!
いや信仰の力というのは底知れません。
現実を見る目を曇らせるほどに。

それにしても投票率50%ちょっとですか…。
前回よりは増えましたがガッカリです。
僕も今まで全ての選挙に行った訳ではありませんから大きな事は言えませんが、
今この時期に行かないでいつ行くよって話ですよ。
投票権を放棄できるほどに危機感がないのか、
それとも危機感はあるけど投票に行くのが面倒なのか…。
いずれにしろ、不思議なメンタリティーではあります。

今の日本の惨状を招いたのは
なにも自民党の責任ばかりではなく
こういった有権者の投票行動にも責任と原因があると言わざるを得ません。
て、かなり上から目線ですけどね。
posted by キョー at 23:12 | TrackBack(0) | 時事 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする