2009年07月13日

Voices and Choices

昨日行われた都議選は大方の予想通り民主党が議席を伸ばしました。
都議会の民主党なんて石原べったりだったけどさ。
今回の都議選では政権交代へ向けての前哨戦という位置づけが
大きなウェートを占めた訳だけど、
それでも少なからず対石原都知事という色を出してもいる訳で、
そういう意味でこれから民主党がどういった都政を行っていくか
注目していくつもりです。
とは言え、今までの親石原としての都議会民主党の総括は、恐らくまったくなされていない訳で、
どうにも信用できない訳ですが。

自民党は思ったほど議席を減らさなかったなという印象です。
とは言え、それは「最悪よりはちょっと良かった」という程度で、
自民党にとっては何の救いにもならないでしょう。

最悪だったのは共産党です。
議席を大幅に減らしました。
都議会や、国政の混乱、生活における不安・不満は共産党にとって追い風にはならなかった。
参院選に続いての大敗になった訳です。
このご時世に共産党が伸びないというのは
共産党の戦略に何か決定的な欠点があるのではないか。
僕個人としては共産党に共感する部分は非常に多い。
いいことも言っている。
選挙になれば、共産党に入れる事が多い。
だけど、なにしろクソ真面目すぎる。
共産党のビラを見てもなんも面白くない。
真面目に真面目な事を書いてあるだけだ。
志位氏の演説も聞いた事があるが
真面目に真面目な事を言っているだけだ。
ワクワクしないのだ。
ドキドキしないのだ。
思わず拳を握りしめるような、気持ちの高揚がないのだ。
面白くない、夢のない、ただただひたすら真面目な話など
誰も聞かない。
拷問のようなものだ。

共産党には是非「アピールする」という事を研究してほしい。
せっかくいい事を言っているのに、
それを届ける事ができないのは大きな損失だ。

そして、公明党ですよ。
まさか、まさかの議席増!
いや信仰の力というのは底知れません。
現実を見る目を曇らせるほどに。

それにしても投票率50%ちょっとですか…。
前回よりは増えましたがガッカリです。
僕も今まで全ての選挙に行った訳ではありませんから大きな事は言えませんが、
今この時期に行かないでいつ行くよって話ですよ。
投票権を放棄できるほどに危機感がないのか、
それとも危機感はあるけど投票に行くのが面倒なのか…。
いずれにしろ、不思議なメンタリティーではあります。

今の日本の惨状を招いたのは
なにも自民党の責任ばかりではなく
こういった有権者の投票行動にも責任と原因があると言わざるを得ません。
て、かなり上から目線ですけどね。
posted by キョー at 23:12 | TrackBack(0) | 時事 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2009年06月28日

Speak like a Child

この国の政治状況は酷い有様だ。
でも、ただでさえ酷い状況の中においても
その酷さにさらに輪をかけて酷い法案、ぶっとんだ法案が出てくるものだから困ってしまう。
例えば「共謀罪」とかね。

で、今は「児童ポルノ」だ。
児童に対する性的搾取を規制する事にはもちろん賛成だ。
児童が出ているポルノビデオ、雑誌なんてクソくらえだ。

最初に今回の法案に関して聞いたのは
いわゆる「二次元」と言われるゲーム、アニメ、マンガにも
その規制の輪を広げましょうという事だった。

僕にその手の趣味はないけれど、
まずこの時点で「んんん?」と思った。
実写によるビデオ、雑誌とは違って、
ゲーム、アニメ、マンガにおいては実際的な被害を被る児童はいない。
だがロリータ趣味の大人というのは(男女関係なく)実際にいる訳で、
「二次元」まで規制された場合、
そういった人たちの性的な捌け口はどこへ向うのだろうという疑問は
当然浮かぶわけで。

この時点で「これはないんじゃない?」と思っていたが、
社民党衆議院議員・保坂展人氏のブログを見て、
懸念は決定的になった。

保坂展人のどこどこ日記『Santa Fe』を1年間で処分すべしとする与党案に驚く

まず、宮沢りえの『Santa Fe』を児童ポルノであるか芸術であるかを断ずるのは
往々にしてその人の主観に左右されるものだろう。
例えば、僕は『Santa Fe』が出版された時、めちゃめちゃコーフンした。
だが、一方で巨匠・篠山紀信が撮影した紛れもない「芸術作品」であるという評もあり、
「へぇー」なんて思ったのを今でも憶えている。
だいたいエロと芸術なんてものは本来一体のものであると思うし、
それを厳密に選別しようとするのがおかしいのだ。

そして『Santa Fe』が児童ポルノに指定されたら、
ただ所持しているというだけで逮捕されるのだ(!)

どうも児童ポルノ規制推進派は
現行「児童回春・児童ポルノ禁止法」において定義されている、

「(児童ポルノとは) 
一  児童を相手方とする又は児童による性交又は性交類似行為に係る児童の姿態を視覚により認識することができる方法により描写したもの

二  他人が児童の性器等を触る行為又は児童が他人の性器等を触る行為に係る児童の姿態であって性欲を興奮させ又は刺激するものを視覚により認識することができる方法により描写したもの

三  衣服の全部又は一部を着けない児童の姿態であって性欲を興奮させ又は刺激するものを視覚により認識することができる方法により描写したもの 」

という条文をその根拠として、
単純所持をも逮捕対象とする事を狙っているらしい。

保坂氏は特に「三」を問題としているが、
本当にそうで、こうなるともはや「エロか芸術か」というのすら関係なくなってしまう。

性欲を刺激されるかなんてのは、あくまで個人の趣味、価値観、主観の問題であり、
法律の根拠としてはどこまでも薄弱だ。
とすると、「ただそこに子どもの裸が写っている」というだけで逮捕なんてのも十分予想されるのだ。
「一部を着けない」と書いてある所を見ると水着ですらダメという事もありうる。

先程も書いたが、僕にはその手の趣味はない。
が、裸の写真は持っている。

例えば、



CA280005-0001.jpg

『NEVERMIND』ニルヴァーナ。
はい、アウト〜。


例えば、




CA280006-0001.jpg

『GHOST HITS 95~99』SOUL FLOWER UNION
はい、アウト〜。

モロです。

こんなくだらない法律が通ろうとしているのだ。





posted by キョー at 22:20 | TrackBack(0) | 時事 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2009年06月06日

スターゲイザー

スタートレックを観てきました。
ちなみにスタートレック初体験。
事前の予備知識など欠片もありません。
スポックくらいしか知りません。
そんな感じでスタートレックについてはド素人という事をまずは解ってもらった上で。

なにしろモノ凄いスピード感と派手派手なシーンで物語は展開していく。
でも決して付いていけないという事もなく。
不適で大胆なカーク。
聡明で繊細なスポックという主役2人の対比も面白い。
脇を固める登場人物もそれぞれキャラが立っている。
非常に解りやすい。
スタートレック特有の深さというか、
登場人物が議論しながら冒険や戦いをすすめていくという点は
正直ピンと来なかったが
SF冒険活劇として見れば十分楽しめる。

そんな感じで楽しみながら観ていたんだけど、
あのラストが…。
アフター9.11というか、
9.11や、それに直接伴う世界情勢が
未だ現在進行形である今、
あのラストはあまりにノーテンキなんじゃないかと感じざるを得ない。
これが監督のメッセージなんだとしたら、
僕はこの映画をとても愛することができない。
辛気くせーこと言ってないで、冒険活劇なんだから割り切って見りゃいいじゃん、て向きには十分オススメできるんですけどね。

さて、W杯最終予選でも観ますか。
posted by キョー at 23:34 | TrackBack(0) | 映画 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2009年05月31日

Children of Revolution

●キリンチャレンジカップ 日本代表4−0チリ代表
●ナビスコカップグループリーグ 浦和2−0新潟

あっという間にフル代表にまで駆け上がった山田直輝。
しかも、前半のうちに早くも出番が回ってきたり、
終了間際には、シュートフェイントからアシストを決めたり。
彼を見ていると「星の強さ」をどうしても感じてしまいます。

それにしても、彼が出場する時、スタジアム中から大きな拍手が沸き起こったのが
嬉しくて嬉しくて。
浦和で育った子が、フル代表と言う舞台でこれだけ歓迎されている…。
ひとりニヤニヤしてしまいました。

久しぶりに楽しい代表戦だったなぁと思ってたら、
「山田直輝、臀部に痛み」というニュースが。
なんでこう怪我が多いのかね、代表は。
U-18では原口元気が肉離れって言うし…。
大事に使ってもらいたいし、
選手自身も十分気をつけてもらいたいものです。


さて、そんなこんなで代表組がごっそり抜け、
さらに怪我人も多数出る中で迎えたナビスコ新潟戦です。

若手中心のメンバーで、ほぼ完勝というのはとても大きい。
しかも決めてみせたのが、
西澤代志也とセルですよ!!!!
浦和の子が試合を決めてくれたという幸せ。
山田直輝や原口元気も含め、時代が確実に移り変わっていることを実感します。
代志也、嬉しかったろうな。よく頑張ってきたよ。

しかし、ベテランも凄い。
特に山田暢久。
なんなんですか、この人は。
「天才、天才」と言われ、
「海外でも必ず通用する」と言われ、
歴代監督にことごとく重宝されてきた山田暢久。

正直、「えぇー?!」と思わないでもなかった、
「山田暢久=怪物」論。

しかし、これほど彼の凄みを体感できるシーズンはなかったのではないか。
昨日も慣れないCBというポジション(ずっと前に確かやってたと記憶しているんだけど)を
ほぼ完璧に淡々と飄々とこなしていました。
まさに底の見えない彼の才能に震撼しています。

フィンケの下、若い才能とベテランの凄みが融合しつつある現在の浦和。
楽しみが尽きない今シーズンです。
posted by キョー at 14:34 | TrackBack(0) | フットボール | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2009年05月10日

私たちの望むものは

書こうか書くまいか、ここんところずっと悩んでいたんだけど、
ちょっとあんまりにもあんまりなので書きます。

何年ぶりかで復活した桑田圭祐のTV番組『音楽寅さん』。
その中で桑田圭祐がビートルズの『アビーロード』収録のナンバーを
日本語でカバーしました。
ただ日本語でカバーした訳ではなく、
原曲の英語詞の響きになるべく忠実に、
そこに政治的な風刺をも盛り込んだモノでした。

『空耳アベーロード 1/3』


『空耳アベーロード 2/3』


『空耳アベーロード 3/3』


僕なんかはひたすら感心しまくったし、
確か桑田圭祐は元々若い頃から洋楽をこうやって空耳的に日本語詞に訳して遊んでて、
それが彼独特の詩世界を形づくったというのをどこかで聞いた憶えがあって、
そんな彼のルーツ的なものも垣間見えて興味深かったし、
久しぶりに彼の凄まじい才能を目の当たりにできて嬉しかった。
そして彼を通して改めてビートルズの、アビーロードの凄まじさにも気づかされました。

ところが、これに噛みついたのがリベラル派アルファブログの『カナダde日本語』
どうも曲中で民主党を揶揄したのが気に入らないらしい。
僕も一応自称リベラルなので、
ここと考えが一致することもまぁまぁあるし
ブックマークもさせていただいているのだが、
どうも自民党政権を終わらせる事を何よりも優先するあまり
民主党を批判されると頭に血がのぼって
エキセントリックな反応を示すことが多い。

今回も民主党だけでなく自民党や公明党も同じように揶揄されているのだが、
なぜか「政府側から圧力があったに違いない!」とか
「不買運動をしよう!」とか息巻いている。
さらに『カナダde日本語』からリンクされているブログ、
『植草秀一の「知られざる真実」』には
「替え歌を作るならこういう言葉を散りばめるべき」と
「二階金権」、「国策捜査」、「定額給付金、高速1000円、子育て支援、目くらまし」といった「歌詞例w」まで示している始末…。

もうここまでくると、
まったくついていけない。
「歌詞例」に至ってはバカにしてるのか?としか思えません。

とにかく民主党と小沢一郎を批判するのが許せなくて、
本来リベラルとか民主主義を標榜しているはずが
くるっと180度回転して
視野狭窄に陥り、
陰謀論に絡めとられ、
挙げ句自らが率先して「自由」を押しつぶそうとしている事に
なぜ気がつかないのかなぁ。




posted by キョー at 10:01 | TrackBack(0) | 音楽 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2009年05月06日

砂に書いたラブレター

拝啓 宮内義彦様


春風若葉にかおる候、宮内様におかれましてはますますご清栄のこととお喜び申し上げます。
ゴールデンウィークは如何でしたでしょうか。
まぁ、宮内様ほどの方ですから
ゴールデンウィークなど関係なく身を粉にして働いてらっしゃったのでしょうね。
だからこそ、宮内様の今の地位がある。
私たち庶民との天文学的な格差は、きっとそんな事の積み重ねあってこそなのでしょう。
いや、宮内様のようにゴールデンウィーク中にも働きたい、でも働けないという派遣社員の人たちや、
私のまわりにも正社員であるにも関わらず、4月の下旬から仕事がなくて20連休なんて人もいますけどね。
まぁ、そんなものは「自己責任」ですね。
宮内様としては知ったこっちゃないでしょう。

さて、昨年からの金融危機に端を発する大不況が世界中を席巻してる折、
貴社が1000億円規模の融資を政府に要請しているというニュースを聞きました。
1000億と言われましても、
私たち庶民にはいまいちピンときません。
そりゃそうです。
どう頑張ったって一生縁のない金額ですから。
宮内様は凄い。
庶民には無縁の巨額の借金を「貸して」とサラッと言えちゃうんですから!
しかも政府にですよ!?
元をたどれば私たちの税金ですしね!
普通であればなかなか言えない。
それだけでも宮内様がいかに我々庶民とはかけ離れた人かという事が解るってもんです。

まぁ、「規制緩和の先頭に立ち、さんざん自己責任を煽ってきたくせに、
いざ自分とこがヤバいとなると政府に助けを求めるのか!」
といった類いの批判をするヤツもいますけどね。
ま、確かに一理ある。
でも聡明な宮内様のことです。
そんな事は言われなくてもわかってらっしゃるでしょう。

そこで思い出されるあなたの発言があるのです。
「パートタイマーと無職とどちらがいいか、ということ」
という発言です。

そりゃ無職はイヤですよねー。
わかります。
そこだけは庶民の平均的な感覚と一緒ですね!
私だって勤め先が万が一倒産して30半ばにして無職なんて
考えただけでゾッとします。
それに加えて宮内様の場合は
休日も返上してコツコツと築いてきた政界との太い人脈が、
貴社の破綻と同時に灰燼に帰すリスクもある訳ですし。
それと同時に逮捕!なんて噂も聞きましたよ!
大変ですよね!

なんとしても無職だけは避けたいあなたは
政府からの融資を要請すると同時にリストラに着手、
御自らパートタイマーになるおつもりではないか
と私は睨んでいるのですが
いかがでしょうか。

かつて財界のトップに立った人間が
自らパートタイマーという地位に堕し
生活保護水準以下の低賃金で汗水垂らして働く…。
あぁ、感動的です。
これなら「自己責任」云々といった批判の声は一気に小さくなるでしょう。

あ、なんなら一緒にデモでもやりますか?
今は連合や全労連はもちろん、
小さい組合、いわゆるインディーズ系労組なんてのもたくさんあるんですよ。
元財界トップのプレカリアートなんてカッコいいじゃないですか。
財界の内幕を知ってるなんて、
もうそれだけでスゴいっすよ!
そんなプレカリアートいないですもん!

宮内様のお越し、お待ちしてまーす(はぁと)




posted by キョー at 23:33 | TrackBack(0) | 時事 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2009年05月03日

DAY DREAM BELIEVER

忌野清志郎が死んでしまった。

不況だとかゴールデンウイークだとか
高速道路が1000円で大渋滞だとか
インフルエンザだとか国家権力を巡る争いだとか、
すべてくだらない。

そんなくだらない、クソの価値もない事は知らない。
僕は今日、清志郎の死を悼む。


「スローバラード」

僕がいちばん好きな彼のうた。
ぼくら夢を見たのさ
とってもよく似た夢を…

「デイ・ドリーム・ビリーバー」

涙が止まらない。
ずっと夢を見て 幸せだったな
ぼくはデイ・ドリーム・ビリーバーそんで彼女はクイーン
ずっと夢を見て 今も見てる
ぼくはデイ・ドリーム・ビリーバーそんで彼女はクイーン
ずっと夢を見させてくれてありがとう
ぼくはデイ・ドリーム・ビリーバーそんで彼女はクイーン

「い・け・な・い ルージュマジック」

棺桶の中でパチッと目を覚まして逃げ出す清志郎の姿に
泣きながらも思わず笑ってしまう。


思いっきり泣いて、思いっきり笑って…。
ロックだよね。
思いっきりロックだよ、これって。

清志郎はいなくなってしまったけど、
彼は僕たちにロックを遺してくれたんだ。

彼が息を引きとった次の日も
僕は彼が生み出したロックに
思いっきり魂を揺さぶられている。

清志郎、すげぇな。ロックって…。
おまえの愛したロックって
こんなにんも素敵なもんなんだな。
タグ:忌野清志郎
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2009年04月22日

Every Picture Tells A Story

和歌山毒物カレー事件で、被告人の上告が最高裁で棄却されましたね。
直接的な物証が全くないにも関わらず
よく死刑にできるもんだなと感心します。

テレビの報道では事件発生当時、繰り返し放送された、
被告人がマスコミに対しホースで水を撒く姿が、
再び流されています。

それだけでも被告人の「醜悪さ」を演出するメディア側の「意図」を感じざるを得ないわけなのだけど、
もうひとつ気づいたのが被告人の顔のアップがあまりに多いことです。

道を歩く被告人をマスコミが必死に追いかけ、
結果、顔のアップが多くなるというならまだ解らないでもありません。
(当然まだ「怪しい人」という段階で、その人をカメラで追いかけ回すという問題は当然あります)
しかし、それだけでなく、例えば庭先に出て自宅を取り囲むマスコミを見渡す被告人の姿。
それをググッとアップで寄るテレビカメラ。
ここまでアップにする必要性がどこにあるのか?というくらい大映しになる被告人の顔。

そこに映るのは、被告人のシワ、シミ、脂、頬からアゴにかけてでっぷりと付いた肉、
そして、それらに囲まれた被告人のニヤけた口元や目。

これは中年女性差別だと思ってほしくないのですが、
見も知らぬ、別に好意を持ってもいない中年女性の顔がテレビ画面に入り切らないくらい大映しにされて、喜ぶ人はそうは多くないでしょう。

すなわちこのような絵の切り取り方ひとつ取っても、
メディアが意識的あるいは無意識的に世間の「悪意」の醸成に加担していると言っていい。

ニュースでは一応「物的証拠がない。容疑も否認している」と報道はします。
しかし、カメラの切り取る絵の力が、それらの事実を全てチャラにしてしまう。
「うわぁ…」という感情がいわば目隠しの役目を果たしてしまっている。

ここまで読んでいただいた方、
「いや、そうは言うけど、オマエだってそうなんだろう?」とお思いの方も当然いらっしゃるでしょう。

そうです。

だからこそ怖い。

本来であれば、ホースの水まきも、シワも脂も肉も事件とはいっさい関係がないはずです。
被告人が当時、ヒ素を所有していたとしても、それがただちに「殺人犯である」ということには結びつかないし、
「鍋の前に1人で立ってた」とか「鍋のフタをあけてた」という目撃証言も、被告人は鍋の見張り役だったのだから、「そういう事はあるでしょう」という視点だって当然あっていいはずです。

そういう事柄を「でっぷりしたおばさんがニヤニヤしながら報道陣に向って水を撒いている」という「不快」な絵が帳消しにしてしまうという怖さ。

僕は何も彼女が100%犯人ではないと言っているわけではありません。
でも逆に言えば100%犯人であるとも言えない筈です。
そういう対象の人物に「死刑」を言い渡す日本という国家。

テレビのコメンテーターも前述の「物証なし、否認」を口にはしながらも、「まぁねぇ…」と奥歯にモノのはさまったような言い方ばかり。
あげく「これから始まる裁判員制度に向けて難しい課題が…」とか、まぁそれも確かにあるけど、まずそこじゃねぇだろうよ…。
犯人ではない「かもしれない」人が国家によって殺されようとしていると言うのにさぁ。





posted by キョー at 23:35 | TrackBack(1) | 時事 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2009年04月19日

この胸のときめきを

09Jリーグ第6節
浦和1−0京都

いやー、おもしれぇ。フットボールってこんなに面白かったんですね。
ここ2年ほど、浦和のゲームを観るのははっきり言って「苦行」でしたから。
浦和の地にフットボールの面白さを取り戻してくれつつあるフォルカー・フィンケとスタッフ、選手のみんなを誇りに思います。

今シーズンは「我慢、我慢」と開幕前は言い聞かせていたわけですが、
我慢どころか、超楽しい毎週末。
順位も土曜日時点で、首位鹿島と得失マイナス1の第2位!
そりゃこんな好結果、誰も想像できねぇでしょ。

書きたいことはたくさんあるんだが、さてどうしよう。

まず、なんと言っても「恐るべき子供」山田直輝の事に触れない訳にはいきません。
彼くらいのテクニックを持った若手プレーヤーというのは、おそらくそれなりにいるでしょう。
でも彼が凄いのはトップから最終ラインまで90分走り続けるその運動量と、
ボールを引き出し、スペースを作るセンスと
チャンスを作り出し、フィニッシュに絡む攻撃性と嗅覚。
2つも3つも先の展開を読んでるような的確なパス展開。
スムーズに次の展開につなぐトラップ。
献身的なディフェンス。
視野の広さ。クイックネス。
あのサイズにも関わらず、体幹も強い。競り負けない。
もうこう書くと「あらゆること」と言ってるに等しいわけですが
そのあらゆることをめちゃくちゃ高いレベルでピッチで体現しているわけです。
もうこれは「山田直輝」という新しいジャンル、新しいポジションと言っても過言ではない!

他クラブにもいわゆる「期待の若手」「天才」と言われる選手はいます。
でもそんな時、僕はこう言い返してやる。
「でもそいつは山田直輝じゃないだろう?」。

個人的には小野伸二を初めて見た時をはるかに上回る衝撃を受けています。

さて、昨日の試合です。
個人的には「組織サッカー」の中で「個」が輝き始めたという印象を受けています。
いや、勘違いかもしれないw
それほどに小さな「芽」であるし
開幕から数試合程度でそこまでのレベルに行くわけないという思いもあるわけですがw

それでもやはり、ポンテからエジミウソンへの浮き球のラストパスがゴールに繋がった場面、
再びポンテからの浮き球のパスから原口元気が胸トラップからのジャンピングボレーの場面、
鈴木啓太が阿部勇樹にはたき、ワンタッチで中央の山田直輝に、そこからまたワンタッチの浮き球で前方の原口元気へつなげた場面、
エジミウソンと山田直輝が浮き球のパス交換で右サイドを突破した場面、
(こうして見ると「浮き球」もひとつの重要なファクターのような気もします。グラウンダーのパスがどうしても多かったですから)
バイタルエリアでのアイデアと閃きによるワンタッチパスの増加(それこそ浮き球のパスも含めて)、
山田直輝の4人に囲まれながらのドリブル突破、
ポンテのアウトにかけてのボレーシュート、
etc、etc。

「組織」を徹底的に追及しているからこそ、芽吹いて来た「個」の力。

同じ「個」と言っても、昨シーズンまでのほぼ「個の力のみで打開する」フットボールとは明らかに違います。
「組織」を基盤にしているからこそ、有機的に「個」の力を発揮できつつあると感じます。

攻撃面ばかりでなく、前線からのプレスも効きまくっている。
ボールをロストしてもすぐに攻撃的な守備でボールを狩る浦和。

最近の神懸かり的な坪井の活躍は間違いなくこれらチーム全体の守備に起因している。
本当に坪井はよくここまで復活したと思う。
いや、むしろ以前より素晴らしいくらいだ。

そしてチーム全体の守備の先頭を切っているのがエジミウソンでしょう。
いったい誰がこれほど献身的なエジミウソンの姿を想像できただろう。
必死にボールを追いかけ、
ボールを奪ったとみるや、前方へサイドへダッシュを繰り返すエジミウソン。
そりゃ、好きにならずにいられないってなもんです。

得点数が少ないことを気にする向きもあるようですが、
僕は割と楽観視しています。
この試合を見れば、その準備はすでに整いつつあると感じます。

とにもかくにも大分、名古屋、京都を内容的に圧倒的に凌駕した
浦和の新しいフットボールに
僕はときめきまくっています。





タグ:浦和レッズ
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2009年04月08日

Wishin' on the Same Star

相変わらずメディアは今回の北朝鮮の件を「ミサイル!ミサイル!」と騒ぎ立てています。
「呆れた北朝鮮のミサイル発射報道」なんて特集を打ってる局もあるわけだけど、日本国内の報道にも呆れるばかりです。
しかも、オバマ米大統領が核廃絶への考えを公に示し、
親分がそう言っているというのに
「核武装、国連脱退」と、まるで日本で報じられている北朝鮮の妄言とまるで同じ事をわめき散らしている自民党国会議員まで出る始末。
こりゃどっちもどっちだわw

で、「日本の上を飛び越すコースで打ち上げるなんて!」という報道もあったりなんかして、
そりゃどっかしら飛び越さなきゃ北朝鮮なんて何も打ち上げられないんじゃないの???なんて考えてたんだけど、
ふと思い立って
じゃあ日本の人工衛星はどんなコースで打ち上げてるのか調べてみました。
それが、これ(H-2Aロケット11号機の場合)
001.gif

文部化学省HPより)

で、今回の北朝鮮の「飛翔体」の飛行経路は
td2_sat-launch_ground-track-s.jpg

Global Security.orgより)

うーん、似ている。
並行してるじゃん。

宇宙のこととかロケットのことについてはド素人なので
下手な事は言えないけど
西とか北とか南に飛ばすよりは
このコースがはるかに「安全」に思えます。
「奨励コース」みたいなw
日本にとっても北朝鮮にとっても。

北朝鮮はその「奨励コース」に則って打ち上げましたって考えも成立するわけです。
「ミサイル!ミサイル!」なんて報道が成立するくらいだし。

ちなみに僕は北朝鮮を擁護するつもりはまったくありません。
いちいちこんな「断り」を入れたくなるような世情。
あー、めんどくせぇ〜。
タグ:北朝鮮
posted by キョー at 20:46 | TrackBack(0) | 時事 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする