2010年07月06日

夢から醒めて

さて、今回の日本代表は結果的には「望外」と言えるほどの素晴らしい成績を残し、大会を去りました。
大会前には全く予想できなかったし、1勝でもしてくれれば…と願いこそしても、それはほとんど奇跡を待ち望むことと等しかった。
だから、今回の日本代表の快進撃には狂喜したし、「岡ちゃん、ごめん!」とブログにも書きました。

ただ、結果さえ良ければ全てを良しとしていいのか?
今までの様々な経緯は投げ捨て、結果だけを見てサッカー協会および岡田監督を持ち上げていれば、それだけで良いのか?

例えば、ネット上では「岡田監督解任論」を唱えていた評論家やジャーナリストに対し、「謝れ」「もう評論家なんてやめちまえ」など、かなり風当たりが強くなっています。
また、岡田監督は帰国時の記者会見で、
「脈々と受け継がれてきた日本人の魂を持って戦ってくれた」と語りましたが、
大会に至る経緯がどうあれ、結局最後は「日本人の魂」云々といった精神論に回収されてしまう、また実際に大会中の選手たちの姿が「戦う姿勢」「チームとして」というものを前面に押し出したものだったから、世間的にもそんな物言いが納得されてしまうといった風潮が強くなっています。

僕自身はこういう流れに強い危惧を感じています。

今回の日本代表が前例となって、大会前どんなにひどい成績だろうと、またチーム状況がどんなに悪かろうと、いざ本番となれば「我々には日本人の魂がある」「2010年もそうだっただろう」と、まるで根拠も戦略もない物言いが、今まで以上に幅を利かせる可能性が強いのではないか。
もちろん心ある評論家やジャーナリストは様々な視点から代表に対して提言をしていくでしょうが、こういった「根拠なき楽観論」の前で嘲笑され、かき消されてしまうのではないかと感じます。

前回のエントリで僕は「今回の代表がスタンダードになり得る可能性がある」というような事を書きましたが、悪い意味でのスタンダードになる可能性も十分ある訳です。

だからこそ、祭りの余韻はとりあえず横に置き、何が良くて何が悪かったのか、協会のその都度その都度の判断は最善だったか、冷静で客観的な総括が必要でしょう。
今回の総括に今後20年間の代表のあり方が問われているのではないでしょうか。
ラベル:日本代表
posted by キョー at 09:26 | TrackBack(0) | フットボール | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

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