2011年01月10日

鋼の車輪に身を焦がして。アンストッパブル

『アンストッパブル』観ました。
(ユナイテッドシネマ入間)

まぁストーリー自体は昔からおなじみの暴走列車もので。
それに壊れた家族モノと、反目しながらも力を合わせていくというバディーモノという要素を加えた作品でした。

まず始めにどうしても言いたい事があるんだけど、
あの「手ぶれ」を駆使したカメラワーク。
あれ必要????

一応断っておきますが、僕は手持ちカメラで画面が揺れたりするのは決して嫌いじゃないです。
臨場感を煽るのに効果的って面は確かにあると思うし。
でもこの作品に関しては「???」でした。
例えばクリス・パイン演じる主人公ウィルが
初めてデンゼル・ワシントン演じるベテラン機関士フランクに会う場面。
フランクがベテラン仲間と一緒に朝のコーヒーすすってるところに
ウィルが挨拶に行くんですけど
まぁ一応挨拶はしながらも「どんなヤツなんだ」的にちょいちょいっと探りを入れたりする訳ですよ、二人は。
(同時にこのシーンは観客に対して二人の人となりを紹介する役割も担っている訳です)
要はファーストコンタクトです。何かが起こる前の、物語が本格的に動き出す前の静かなシークエンスなわけですよ。

ところがカメラがそんな情景をどうとらえているかというと
突然グラグラ揺れるわ、かと思えばグィン、グィンとズームイン/アウトを繰り返すわ、
そのうえカットも細かく割ってるわけです。
例えば後半の列車を止めるために奮闘する二人を描く場面であれば
そういう手法も効果的だと思います。

でもこのファーストコンタクトのシーンにはいらない演出ですよ、あきらかに。
場面と手法が合っていない。

前半の他のシーンでも同様で常に画面が揺れてる印象で
これがもう気になって気になって…。

あとなんか電車の管理、色々と杜撰すぎない?
「実際にあった事件に着想を得て…」とあったので
ほんとにこんななの??とビックリでしたよ。
まぁどこからどこまでが完全なフィクションで…というのは分からないけれども。
それに実際に事故が起こる時は、
得てしてこういう「ま、オッケーっしょ」という安易な判断が積み重なって
それが重大な事故に繋がるというのは確かにあるのでしょうが。

と文句は色々とあるのですが、
とは言え、後半はみるみるスクリーンに引き込まれて
思わず手に汗握っちゃいましたよ!
特に二人が会社の重役に揃って歯向かった時、
それがカッコ良くてねぇ、「よっしゃぁぁぁ!」と握りこぶしですよ!
また主役二人がいい顔するんですよ。
「オマエもなかなかやるじゃねぇか。だがこの道、地獄だぞ」
「ハッ、ここまでくりゃ地獄も糞もあるかよ。いくぜ”相棒”」
って顔するんですよ!!最高〜!

でね、あれだけ反目しあってた二人が徐々に心を重ね合わせていく過程で、
壊れた家族というもう一つの重要な柱がきっちりその機能を果たしてるんです!
また「生意気な若造」と「もはや去り行くしかない初老の男」という設定が、
ここで感動的なまでに美しく機能してたりもして
これが脚本の力だなぁとつくづく思いました。

というわけで、時間がある方は劇場で観ても決して損ではないと思いますよ!






posted by キョー at 20:44 | TrackBack(0) | 映画 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

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