2007年07月23日

人として

昨日の朝、フジテレビの「報道2001」を見ていたら、原子力業界のおエラいさんらしき男がとんでもない発言をしていた。
(後で調べたら、日本原子力技術協会理事長の石川迪夫とかいう人らしい)

報道2001なんて普段からまともに見てないもんだから、今日もとりあえずつけておいたという感じで、最初は全く気づかなかった。だから、発言の内容は100%正確ではない。だが、ニュアンスとしてはそうズレてないはずだ。

とりあえずテレビをつけておき、だが視線も思考も新聞記事に注がれていた私の耳に衝撃的な言葉が飛び込んできた。
「原子炉はよく頑張りましたよ」
「はぁぁぁぁ?」とテレビ画面に目を向けると見た事もないおっさんの姿。
彼は重ねて「よく頑張った」と強調した。
頭が混乱する。開いた口がふさがらないというのは、こういう事を言うのだろう。
ここの所の相次ぐ閣僚の失言・暴言にやや慣れてしまった感もある私の口をアングリと開けさせたのだから大したものである。

そうやって混乱している間にいつの間にか六ヶ所村の話へ。原子燃料サイクル施設があることで有名な青森県六ヶ所村だが、その昔、この男が六ヶ所村へ視察だか何だかで行くことが決まった時、「あそこへ行ったら奇形児が生まれるから、鋼のふんどしを締めていけ」と言われたという。
たとえこれが身内同士の下品なジョークであったとしても……。
そういうジョークが成立する背景はなんだったのだろうか。
その事を考えると、それこそハラワタが煮えくり返る思いがする。
彼らは六ヶ所村に住む人々を何だと思っていたのだろうか。
六ヶ所村に暮らし、日々を生きる人々に対する明らかな蔑み・冒涜が滲み出ている。
「危険はない」と口では言いながら、裏では臭い息を吐きながら下衆な笑いを浮かべていたのだ。

さらに、この男は言った。
「原発が100%絶対安全だとは言っていない」
嘘を吐くのもたいがいにした方がいい。
この前のエントリでも書いたが、彼ら原発推進派は反対派や不安を抱く人々に対し、「原発は絶対安全です」と繰り返し繰り返し言ってきた。
「放射能漏れはあったが、環境・人体に対しても影響がないレベルで、これくらいの放射能漏れはあるものだ」というような事も言った。
「これくらいの放射能漏れはあるもの」だって?
その事について、一度でも一般市民に対して広く伝えたことがあったか?

こんな事をヘラヘラとした薄ら笑いを浮かべながら、この男はのたまっていた。
まさに御用学者の見本のような男。

結局またもや国家の嘘、そして人間を人間と看做さないクソのような心性が暴露された訳だ。

吐き気を催すほどの人間蔑視・人命軽視がこの国を動かす者たちの間には横たわっているのではないか、と感じざるを得ない。
posted by キョー at 06:24 | TrackBack(0) | 時事 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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