2010年11月28日

ろくなもんじゃねえ

浦和のフォルカー・フィンケ監督の去就問題がいよいよのっぴきならない状況になってきた。
『浦和、フィンケ監督の退任を週明け発表』http://www.daily.co.jp/soccer/2010/11/28/0003639192.shtml
『フィンケ監督、浦和退団へ 若手育成と勝ち星、両立できず』http://www.asahi.com/sports/fb/TKY201011280048.html

この問題については今まで様々な報道がなされてきたわけだが、
クラブが正式発表した訳ではない、と今まで静観してきた。
メディアに踊らされたくなかった。

だが、どうやらそうも言っていられなくなったようだ。
僕の立場をはっきりさせるならば、「フィンケ続投」である。

フィンケを浦和に呼んだ時、クラブは何と言ったか。
改革、パスサッカーへの転換、見ていて楽しいサッカーを実現する、そしてその為に中・長期的な視点に立って改革を実行すると言っていなかったか?

そんなクラブの姿勢を僕は、そして恐らく多くのサポは支持したはずだ。
それだけ、見ていてつまらない上に勝てないフットボールに多くの人々は辟易していたのだ。

確かに昨シーズン、そして今シーズンと、浦和は苦しい時期を過ごした。
日本代表級のスター選手が次々と去っていった事もあり、
観客動員が著しく減少したことは紛れもない事実だ。

だが、それくらい覚悟の上ではなかったか?
特に浦和の場合はほんの数年前のリトリート&前の2、3人で点を穫ってくるというスタイルで大きな成功体験がある。また長い間培われた「カウンターサッカー」というDNAが抜きがたく存在するクラブだ。
そこを大きく転換しようというのだから時間はかかって当然と、少なくとも僕は思っていた。

そしてその覚悟は、今シーズンのスタジアムの雰囲気を振り返れば、多くの人が共有しているものであった事がわかる。
この苦しい時期を「俺たちが支える」という気概を持って集いつづけたサポ・ファン。
どんなに苦しくても肩を組み、チームを鼓舞しつづけた人々。
サポ/チームの関係だけを見れば、これほど感動的なシーズンはなかなかあるものではない。

だが、どうやらフロントのお偉方にはそれが伝わっていなかったようだ。
それがどうにも悲しく、腹立たしい。

もし、報道の通り本当にフィンケを解任するのであれば、
それは苦しいシーズンを支え、輝く未来を夢見ていた人々に対する明確な裏切り行為である。

そしてもうひとつ。

なぜ、こうも情報がダダ漏れ状態なのか!
相次ぐフロントの発言、関係者とやらの発言にはうんざりだ(中には憶測で書かれたものもあるのだろうが)。
浦和のフロントには「癌」が巣食っている。
それは間違いない。

タグ:浦和レッズ
posted by キョー at 16:29 | TrackBack(0) | フットボール | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2010年09月01日

Hello,Goodbye

阿部勇樹のイングランド・レスターへの移籍が正式に決まりました。
確かに阿部勇樹の移籍は戦力的に大きなダウンを免れないけれど、
もうこればかりは止められない。
彼が選択したことなのだから、
僕はそれを全力で支持し、
彼の成功を祈るのみです。

そう思わせるだけの浦和での献身ぶりでした。
そして夢にまで見たアジアチャンピオンの称号を浦和にもたらしてくれた。
あの厳しいACLの頂への過程で、
彼は間違いなく浦和サポ・ファンのハートをロックしたし
彼のあまりに献身的な働きは
語り継がれるべき浦和の伝説のひとつとなったと思います。

そんな阿部の姿を見続ける中で
どんな時にも、どんな事があっても
彼を守る、サポートしつづけると心に決めた人たちは
おそらく大勢いて、
だからこそシーズン前になかなか去就が決まらなかった時にも
彼への批判やバッシングはそれほど見られなかったと思うし、
今回移籍が決まった時にも
別れを惜しむ声や戦力ダウンを心配する声はあっても、
それは彼の決断を支持した上での事だと僕自身は感じています。

心残りがあるとするならば、
彼が浦和でその才能を思う存分発揮できたゲームが
どれほどあっただろうかということです。
献身も大きな才能に違いはないけれど、
それと引き換えに彼の背中から魔法の羽根をもぎとってしまったという感覚にどうしても襲われてしまいます。
あの頃の浦和の勝利の数々は確かにそれ無しではあり得なかった。
だからこそ心苦しいし、
そして僕らはそのお返しをまだまだ充分にしきれていない。

それだけが心残りです。

今まで本当にありがとう。
君の新しい冒険が幸福に満ちたものになることを祈っています。

そしていつか、どんな形でもいい、浦和の地に帰ってきてほしい。
浦和は確かに君のホームタウンではないかもしれない。
でも、また君に会えることを楽しみにしている人の数は
きっと日本でいちばん多い。

君に返しきれなかったモノを
大勢の人が抱えて待っている。

また会える日を楽しみに待ちながら
君の新しい冒険を見守っています。

さぁ、思い切りヤッてこい。
浦和の22。



タグ:浦和レッズ
posted by キョー at 23:39 | TrackBack(0) | フットボール | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2010年08月24日

グッデイ・グッバイ

HMV渋谷店が閉店しました。
僕のHMVデビューは、渋谷店がまだセンター街のいちばん奥まった所にあった頃。
当時の僕は小沢健二やコーネリアス、二人がやっていたフリッパーズ・ギターの影響を絶大に受け始めた頃で、音楽の趣味や購入するCDの数が爆発的に増えていて、
あの頃のHMV渋谷店はそんな僕の格好の学習の場でした。

CDのディスプレイからして他の店とはひと味もふた味も違っていて、
この店独自のディスプレイ展開は見て回るだけで楽しめたものです。
いわゆる売れているミュージシャンや大型新人的なミュージシャンばかりをプッシュするのではなく、バイヤーが自身の感性に従って、たとえ無名の存在であっても「こいつらはスゴイ!」と全面的にプッシュする。
気合いの入り過ぎた手書きPOPやディスプレイ展開が楽しすぎた店でした。
サニーデイ・サービスやキリンジを初めて購入したのもこの店。
そういえばCDのバイヤーという存在を知ったのもこの店が最初でした。

ここと同じくらい通ったWAVEクアトロ店、それにWAVEロフト店、周辺の小さなレコ屋、CDショップを巡る時間は、当時の僕にとってこの上ない幸せな時間でした(当時はあまりタワーレコードには行っていませんでした)。
渋谷と、渋谷の宇田川町周辺は間違いなく僕の音楽的感性を育てた場のひとつでした。

センター街の入り口に移転してからは、
なんだか普通のCDショップになってしまったな…と感じられてならず
徐々に足が遠のいてしまい、最近もしばらく行っていません。
それはHMV的な品揃えが「渋谷系」を経て遍在化し、HMV渋谷店が「特別な場」ではなくなってしまったという事もあるかもしれません。
「ここだから会える音楽」がなくなってしまったというのは
便利になった反面、出会えることの喜びを失ってしまった気がして
なんとも複雑な気分になったものです。

それでも僕にとってHMV渋谷店が、何かを象徴する存在であったことは間違いなく、
今回の閉店には寂しさを禁じ得ません。

HMV渋谷店。あなたには本当にたくさんの事を教えてもらった。
音楽の楽しみ、掘り下げることの興奮、広げてゆくことの愉悦…。
ありがとう。
あなたがいたから、今の僕がいる。
タグ:HMV
posted by キョー at 01:14 | TrackBack(0) | 音楽 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2010年08月16日

Crossing Borders

『フローズンリバー』鑑賞。

こういうのを「映画」って言うんじゃないですかね?
オープニングのカットひとつで主人公の女性の来歴を饒舌に語り、ラストで、それまで壊れて動かなかった、古びた回転木馬を動き出させる事で何かが動き出した事を象徴させる。

いわゆる「ホワイトトラッシュ」「レッドネック」などと言われる白人貧困層。それとマイノリティとしての先住民族。そこにシングルマザーという問題も絡み、まるで出口の見えない二人の女性の生活。
二人がそれぞれ子どもたちと住む家は、当然オンボロのトレーラーハウス。
白人女性のレイは日々をなんとかしのぐ為、また待望の新居を手に入れるために1ドルショップで働くが、夫が金を持って失踪。
少数民族の女性ライラもやはり日々をしのぐ為、また、夫を亡くし、義理の母に奪われた息子の元に金を送る為に働くが、それでは足りず、密入国を助けるという犯罪に手を染めていた。
やがてレイもライラと共に犯罪行為に浸かってゆく。

このあたりの描写はひたすら息苦しく、なんとか生きてゆく為に犯罪に手を出してもこりゃ仕方ないと思ってしまうほど。
それほどに二人からは明日が見えない。
レイは確かに新居を手に入れたいのだが、途中映し出される住宅パンフで「夢の生活」というようなキャッチコピーが施されたその家もまたトレーラーハウスなのだ…。

アメリカとカナダの国境を流れる川。凍てついたその川の上を車で行き来しながら密入国の手助けをする二人。
あやうい綱渡りの上でようやく成立するそれぞれの生活。

やがて氷が音を立てて割れ、車を呑み込んだとき、二人の凍てついた心も溶け、わずかな希望の光が差し込みます。
それは何も二人の経済的な問題が解決したとかそういう事ではない。苦しい生活はこれからも続く。
それでも二人の心を溶かしたのは、人と触れ合うことの温もりではなかったか。
こう書くとありがちな陳腐な結末と思われるでしょうが、それほど二人は孤立し、孤独だったのだ。
そしてそれは現代の日本人にとっても決して他人事ではないでしょう。
違法に国境を越えていた二人は、やがて人種を超え、それぞれが抱える事情を超え、孤立を超えていった…。
傑作です。

posted by キョー at 01:09 | TrackBack(0) | 映画 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2010年08月11日

Dream on

至る所で絶賛されている『インセプション』観て来ました。

感想はというと、もうこれはねぇ、僕が睡眠不足で観に行ったのがそもそも悪かったのか、なにしろ乗れませんでした!

まず、そもそもの夢に侵入するとか共有するとか、植え付けるとか、そういうそもそものシステム・世界観がまったく頭に入ってこない!

そこに色々と細々としたルールがあって、そういうのが説明される度に「あ〜」「う〜」と頭の中で整理しようと思うんだけど、あ〜もう面倒くせぇ〜と最初から躓いてしまいました…。

でも、この時点ではまだ起きてた。

その後、設計士の普通の女子大生が違法行為、危険な行為に手を染めようと決意するのにあまりに葛藤がなさ過ぎじゃん?とか、渡辺謙演じる大企業のトップがターゲットであるライバル企業の御曹司
と飛行機の機内で接近遭遇する場面があるんだけど、ターゲットが同じ業界内のライバルの顔を知らない(気づかない)なんて事があるんだろうか?夢に侵入されるのを阻止するために、あれだけの防御線を張っているんだから、余計に顔を知らない(気づかない)事が不自然に感じるよね、とか色々と引っかかる所があって…。

でも、ホント寝不足だったんです。確かに起きてはいたけど、相当ウトウトしていたのも事実なので、もしかしたらかなり的外れな事、勘違いを書いていたら本当に申し訳ない。

ただこういう引っかかりを積み重ねる事によって、僕はいよいよ本格的な睡魔に引きずり込まれ、ハッと目が覚めること十数回。
ここで今度はいくら目が覚めても、睡眠に陥る前からたいして話しや場面が展開していないように思えるという新たな問題が発生。

こういう時の睡眠は、自分が思っているより時間の経過が遅い(おー、リアルインセプション!)訳だけど、それにしたって何度起きても、同じような場面が延々と続いているという現実に僕の精神は消耗。
自分が馴染めない世界で、自分が理解できないルールで、登場人物たちがあーでもない、こーでもないとウダウダやってる姿を見る時、人は「どーでもいいわ!」と椅子を蹴りたくなる衝動にかられる訳ですが、この時の僕はまさにそうで、睡魔とイライラで大変な状況。「早く終わってくんねぇかなぁ」と眠たい頭で呪詛を吐く始末。
始まる前から長いのは分かっていたけれど、こんなに長くしなきゃならない話しかねと、まぁでも寝てた奴の言うことじゃないですね…。

でもやっぱり寝不足で行ったのが最大の過ちだったのかもしれません。
だからと言って、じゃあ今度は万全のコンディションで…!とは今のところ思えない訳ですが、それでもいつかはちゃんと見直さないといけないのかもしれません。


posted by キョー at 21:54 | TrackBack(0) | 映画 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2010年07月06日

夢から醒めて

さて、今回の日本代表は結果的には「望外」と言えるほどの素晴らしい成績を残し、大会を去りました。
大会前には全く予想できなかったし、1勝でもしてくれれば…と願いこそしても、それはほとんど奇跡を待ち望むことと等しかった。
だから、今回の日本代表の快進撃には狂喜したし、「岡ちゃん、ごめん!」とブログにも書きました。

ただ、結果さえ良ければ全てを良しとしていいのか?
今までの様々な経緯は投げ捨て、結果だけを見てサッカー協会および岡田監督を持ち上げていれば、それだけで良いのか?

例えば、ネット上では「岡田監督解任論」を唱えていた評論家やジャーナリストに対し、「謝れ」「もう評論家なんてやめちまえ」など、かなり風当たりが強くなっています。
また、岡田監督は帰国時の記者会見で、
「脈々と受け継がれてきた日本人の魂を持って戦ってくれた」と語りましたが、
大会に至る経緯がどうあれ、結局最後は「日本人の魂」云々といった精神論に回収されてしまう、また実際に大会中の選手たちの姿が「戦う姿勢」「チームとして」というものを前面に押し出したものだったから、世間的にもそんな物言いが納得されてしまうといった風潮が強くなっています。

僕自身はこういう流れに強い危惧を感じています。

今回の日本代表が前例となって、大会前どんなにひどい成績だろうと、またチーム状況がどんなに悪かろうと、いざ本番となれば「我々には日本人の魂がある」「2010年もそうだっただろう」と、まるで根拠も戦略もない物言いが、今まで以上に幅を利かせる可能性が強いのではないか。
もちろん心ある評論家やジャーナリストは様々な視点から代表に対して提言をしていくでしょうが、こういった「根拠なき楽観論」の前で嘲笑され、かき消されてしまうのではないかと感じます。

前回のエントリで僕は「今回の代表がスタンダードになり得る可能性がある」というような事を書きましたが、悪い意味でのスタンダードになる可能性も十分ある訳です。

だからこそ、祭りの余韻はとりあえず横に置き、何が良くて何が悪かったのか、協会のその都度その都度の判断は最善だったか、冷静で客観的な総括が必要でしょう。
今回の総括に今後20年間の代表のあり方が問われているのではないでしょうか。
タグ:日本代表
posted by キョー at 09:26 | TrackBack(0) | フットボール | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2010年06月30日

The Boys Are Back in Town

2010 FIFA WORLD CUP SOUTH AFRICA
日本代表0−0パラグアイ代表(PK3-5)

日本代表のワールドカップが終わりました。
ヘタクソながらも、不器用ながらも走り続け、仲間と助け合い、互いに鼓舞し合い、戦い続けた僕らの代表はワールドカップという舞台から去ります。

本当に残念です。
世界最高峰のフィエスタにこれ以上参加する事は許されないのだと思うと、虚脱感でいっぱいになります。
もっとこの歓喜を味わっていたかった。
冒険のスリルに身を震わせていたかった。

でも僕は、僕らの代表を誇りに思います。
「これが僕たちが今できる最高のフットボールなんだ!」
と胸を張って世界中に見せつけた選手たちとスタッフ。
そんな彼らの姿に、今大会何度心を震わせたことか。

試合後、涙を流し、肩を抱き合う彼らを見て、
「あぁ、このチームは本当にいいチームだったんだな…」と確信しました。
こいつらにもっと試合をさせてあげたかった…。

僕にとっても、これほどまでに代表に心を奪われたのは98年以来でした。
大久保も、遠藤も、中沢も、浦和で色々ゴタゴタのあった闘莉王ですら、「俺たちの代表」として見る事ができたのは、
それだけ彼らが素晴らしい闘いを見せてくれたからでしょう。

今回の代表はこれから先、長く愛され続け、語り継がれる代表になるに違いありません。
そして今後、「あの時の代表はこうだった」とか「2010年はここまでできた」というように、この代表が未来の日本代表のスタンダードになる可能性も大きいのではないでしょうか。

選手やスタッフは悔しさでいっぱいでしょう。
もっとできたはずという想いはとめどもないはずです。
でも、胸を張って帰ってこい。
君たちの事を、みんなが待っている。

最後に、駒野。
泣くのは今日だけにしとけ。
いつまでもメソメソしてやがったら、
俺たちのアタッカーがおまえのサイドからえぐってやるから覚悟しとけよ!
ワールドカップという舞台で、
PKキッカーを務められるほど勇敢な君と、
Jリーグで再会できるのを楽しみにしています。




タグ:日本代表
posted by キョー at 20:56 | TrackBack(0) | フットボール | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2010年06月25日

告白記念日

というわけで、今日はワールドカップの為に有給を取っていたので、
日本代表が決勝トーナメント進出を決めた後、
そのまま寝ずに映画を観に行きました。

その映画とは中島哲也監督の『告白』。
娘を殺された教師の復讐譚なわけですが、
これが本当に凄い映画でした。

序盤、中学生の「糞ガキ」っぷり、自分一人じゃ何もできないくせに、
集団になった途端に無敵状態、
冷笑的で、でも同調的で、
狭い教室内に暴発寸前のエネルギーが充満しまくる様をこれでもかと見せつける。
そこにただ一人の大人である松たか子の冷温的な、しかしあまりに衝撃的な「告白」がかぶさる訳だが、
この時点では、中学生の姿はただただ「クソ」であり、
「とんでもない奴ら」であり、
松たか子の「告白」により、徐々に驚愕と焦りの色を濃くする糞ガキどもに対して「ざまぁ」という気持ちが沸き上がるのを抑えられない。

しかしその後、そんな「糞ガキども」の側にも、それぞれのドラマ(たとえそれが幼いものだとしても)がある事が描かれ、
その後も、登場人物たちの「告白」によって、複数のドラマが描かれるわけだが、
そんなドラマや想いが、ことごとくすれ違い、或いは衝突し、
その度に頭を鈍器で叩かれたと思ったら、下から顎を蹴り上げられる、
右頬を殴られたと思ったら、今度は左頬を…といった具合に
感情が揺さぶり続けられる2時間でした。

安易な「泣ける映画」が量産され、
実際、その類いの作品が多くの観客を集めている日本の映画状況において、
『告白』という、相当にえげつない作品が、
東宝配給で、大企業がスポンサーとして名を連ねる中で、『下妻物語』『嫌われ松子の一生』という作品でメジャーフィールドで活躍する中島哲也監督によって作られ、公開され、かなりの観客を集めているという事実は、作品内容同様に衝撃的で、画期的な出来事ではないでしょうか。
今後の日本映画の流れを変えるんじゃないかと期待せずにはいられません。

ていうか、『ルーキーズ』とか『恋空』とか『余命一ヶ月の花嫁』とか『ごくせん』とか『20世紀少年』とか『矢島美容室』とか『踊る大走査線』とかいう映画を作った監督や関係者は、『告白』を観て土下座しなきゃいけないんじゃないか?
そんで潔く映画の世界から身を引かなきゃいけないと思う。
この作品を真面目に観たら恥ずかしくてもう映画なんか撮れないはずだよ。
自分が撮ってたのは何だったんだって思うはずだよ。

中島哲也が涙もろい世間と現在のヌルい邦画界に叩き付けた「映画監督としての証明」。
それが『告白』だ!









posted by キョー at 22:52 | TrackBack(0) | 映画 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

Sky Blue Sky

2010 FIFA WORLD CUP SOUTH AFRICA
日本代表3−1デンマーク代表

いやすごい!本当に凄い!
日本代表が2002年以来、海外開催のワールドカップでは初めての決勝トーナメント進出を果たしました!

引き分けでも勝ち抜けという、一見有利に見えそうで
しかし、試合運びとしては非常に難しい条件の中で、
前半、2本のスーパーなフリーキックで先行し、
これ以上ないくらい理想的なゲームの展開。
後半PKで1点差に詰められましたが、
そこで「なんとか守りきらなくては」と受け身になり過ぎて
結局追いつかれ、逆転され…というのが今までの日本代表にありがちな姿であり、しかし、今日の試合ではそこから3点目を入れトドメを刺すという素晴らし過ぎる試合運び。
この3点目を穫れたというのは、マジで日本代表が、日本のフットボールがネクストステージに駆け上がった瞬間だったんじゃないかと(トーナメントに上がれたという意味ではなく)。
本当にこの瞬間は震えました。

いや本当にこの試合は過去の代表の試合の中でもベストマッチじゃないですか?

いや、それにしてもグループリーグ2勝1敗ですか…。どんだけの人がこの結果を予想できたか…w
今日一日はこの嬉しすぎる余韻に浸っていたいです。

さぁ、いよいよ次は決勝トーナメントです。
世界中でたった16カ国だけに与えられた特権を心ゆくまで味わいましょう。
お楽しみはこれからだ!




タグ:日本代表
posted by キョー at 06:27 | TrackBack(0) | フットボール | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2010年06月16日

Blue Heaven

2010 FIFA WORLD CUP SOUTH AFRICA
日本代表1−0カメルーン代表

さっそく世間が手のひらを返しまくってる訳ですが、
僕も謝っておきます。

岡ちゃん、ごめん!

今までの様々な経緯を考えれば、
選手も監督もまったく壊れてなかったというのは正直、大きな驚きでした。

それにしても素晴らしい勝利でした。
他の国の報道では「今大会最も退屈な試合」などとも報道されたようですが、
そんなこと言われても痛くもかゆくもありません。
日本は最高にエキサイティングでスペクタクルな試合をする必要はまったくないのです。
退屈でもなんでも勝てればいい。
守って守って数少ないチャンスを不格好でも泥臭くてもなんとかモノにする事が勝利への一番の近道…。日本代表はそういうポジションにいるチームです。
イングランド戦あたりから急に顕著になったことですが、
パスサッカーで相手を翻弄するという理想を捨て、ギリギリのタイミングで上記のようなリアリズムに立ち返ったのは正解だったと思うし、
そう考えれば、ここ最近のあまりに不甲斐ない戦いぶりも無駄ではなかったと言えるでしょう。
まさか全て岡田の計算通りという訳ではないでしょうが…。

そして、海外開催のワールドカップでの初勝利ですよ。
この偉業をどん底の、まったく期待もされていなかったメンバーとスタッフがやってのけた。
ゴールを決めた本田だけではない。ベンチを含めた全員がそれぞれにやるべき事を100%やり抜いたからこその結果。
頭を下げる意外に何ができるというのでしょう。
そのまとまりの象徴が本田のゴール後に見られたベンチ前での選手たちの歓喜の輪だったんじゃないでしょうか。

岡田のベンチワークも素晴らしかった。
選手交代も的確で、「ピッチ上の選手たちにメッセージを送る」という意味では
これ以上ないくらいに分かりやすい交代でした。

思えば4年前のオーストラリア戦、終盤まで1点リードしていたにも関わらず、
ジーコの曖昧なベンチワークで「あと1点狙うのか、守り抜くのか」の意思統一が図られないまま
屈辱の3失点逆転負けを喫したことは記憶に新しい。
その決して忘れることのできない苦い記憶を
同じような形から、今回は結果を出す事によって超越してみせた日本代表。
本当に素晴らしかった!
タグ:日本代表
posted by キョー at 22:06 | TrackBack(0) | フットボール | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

広告


この広告は60日以上更新がないブログに表示がされております。

以下のいずれかの方法で非表示にすることが可能です。

・記事の投稿、編集をおこなう
・マイブログの【設定】 > 【広告設定】 より、「60日間更新が無い場合」 の 「広告を表示しない」にチェックを入れて保存する。


×

この広告は1年以上新しい記事の投稿がないブログに表示されております。